French Tarragon
2016年 08月 03日
キク科の薬草です。半耐寒性の多年草で、仏語では、estragon(エストラゴン)。英名ではTarragon(タラゴン)。英名の方が馴染みがあると思います。
学名は、Artemisia dracunculus L. 同じ種のもので、ロシアンタラゴンはお料理にはむいていません。タイムやローズマリーなどもそうですよね。種もたくさんあって、園芸種かどうかというばかりではなく、お料理にむいているものと、そうでないものが多数あります。また作用により使用部位が異なります。例えば、フェンネルやアニスなどは作用を優先させるために主にシードを使います。
フレンチタラゴンは、ハーブビネガー、フィヌゼルブ、オイル、ドレッシング、オムレツなど広く食用に用いられヨーロッパではかかせないハーブです。民間療法では、緩下、健胃、血行促進、食欲増進、消化促進、利尿などに用いられることも。精油は、芳香浴、入浴剤、トリートメントなどに。
内用では乾燥させた全草の浸剤を利用します。また、エストラゴールを含有しているため、発がん性や肝毒性を有する可能性があり多量摂取や長期間の摂取は危険です。キク科アレルギーのある方も注意。また月経促進作用があり、妊娠中・授乳中の大量摂取は危険です。